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滋賀でボーダレスに出会う
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは2004年6月、「ボーダレス」という言葉に思いを込めて開館しました。ボーダレス・アートは、障害のある人たちによる造形表現や現代アートなど、様々な表現を分け隔てなく紹介していこうとする、館の展示コンセプトです。
NO-MAは、社会福祉法人が運営する美術館ですが、「障害のある人のため」という限定的な役割を担うのではなく、訪れた人々に「芸術」とは何か、「表現」とは何かを考えてもらえるような場であり続けたいと考えています。ボーダレス・アートという視座を通じて、人の表現が持つ根源的な魅力を伝えていく美術館です。
NO-MA2階 畳の空間に作品を展示しています
NO-MA1階 展示風景(「踊る細胞~田島征三とアール・ブリュットたち~」2013年より)
NO-MA蔵 展示風景
本展は、EXPO 2025 大阪・関西万博にて開催された「障害者の文化芸術国際フェスティバル」(10月8日~11日)において、ギャラリーWESTにて展示された25名の作家、作品を展示します。万博会場では3日間の展示期間に6,500人を超える来場がありましたが、ご覧いただけなかった多くの方に作品にふれる機会を創出するため、NO-MAでは69日間の長期にわたって作品を展示します。万博会場でご覧いただいた方にとっても、古民家を改装したNO-MAという空間でどのように作品の見え方が変化するのか、お楽しみいただけます。大阪・関西万博をきっかけに、全国各地から集結した作品を鑑賞する絶好の機会です。
【出店作家(25名)】井口直人/石野敬祐/伊藤裕/犬塚弘/岩瀬俊一/大川誠/勝部翔太/古久保憲満/小林一緒/坂元郁代/高丸誠/辻勇二/鶴岡一義/戸舎清志/西岡弘治/野間口桂介/野本竜士/半澤真人/藤岡祐機/戸次公明/戸來貴規/前田泰宏/松本倫子/山﨑健一/渡邊義紘
障害の有無にかかわらず、「表現」とは何か、「芸術」とは何かを、ボーダレスな視点から問い続けるNO-MAが、キュレーターに株式会社ヘラルボニーCAO黒澤浩美氏を迎え展覧会を開催します。本展では、創造的な先駆者とは誰なのか、という、芸術的革新の本質について問いを投げかけ、さまざまな見地から作家作品を見直すよう、鑑賞者に促します。
伊藤裕≪ジェットコースター≫2011
鶴岡一義≪無題≫2017
岩瀬俊一≪爬虫類とゆかいな仲間たち≫2019
井口直人≪無題≫2003-2006
犬塚弘≪清泉≫制昨年不詳
辻勇二≪心でのぞいた僕の街≫2018
野本竜士≪無題≫2014(部分)
渡邊義紘≪フラミンゴ≫2015
西岡弘治≪楽譜 vivace.≫2008
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